風邪オムニバス



〜坂田銀時の場合〜




















迂闊だった。
そう、この季節特有の・・・・・

風邪をひいてしまったのだ。







朝方に寝苦しくなって起き上がると目の前がグラグラとした。
流石に体の異変に気付き体温計を取り出す。

計ってみるとそこには  38.9という数値。

あー
アレよね

私ここ暫く37度以上の熱なんて出たこと無かったものだから



その数値があまりにも絶対的で。

ふらりとそのまま布団に倒れこんだ。









体中の関節が痛い。

顔は凄く熱いのに
ガタガタと震える体。


布団に潜り込んだ私は激しい悪寒と戦うこととなった。


そのまま重くなる瞼に逆らうことなく従った。

暗い



真っ暗な闇の中にいる私は。とても寂しくて

泣き出してしまいそう。


辛さが込み上げてきて
小さく



私は好きな


あの人の名前を呼んだ。








「・・・・銀・・・ちゃん・・・」



遠くから「ん?」


って


聞き返す優しいあの声が
聞こえた

気がした。













ひやりと額に何かが触れる感覚で私は目を覚ました。

そこには


いるはずのない私の想い人。






「え・・・?何で?・・・銀ちゃん?」

「大丈夫か??


優しく目を細めて笑った彼の顔に私は思わず目を背けた。


凄く、優しすぎて

いつもは気だるそうにして掴めない人のくせに
困っているときはいつでも助けに来てくれる。

この人は・・・



「オイオイ、顔背けんなって!銀さん傷付いちゃうぞ、コノヤロー」

「だって・・・・今は、銀ちゃんがカッコよく見えるんだもん・・・・」

「アレ?今サラリと普段はダメって言われたんですか?」


少しいじけた様な顔。
でもその手は優しく私の頭を撫でてくれている。


触れるたびにその温もりを感じ、私は目をゆっくりと閉じた。



「ありがと・・・・銀ちゃん」


「ん・・・・。それよりさ、何も食ってないんだろ?何か作ってやるよ」

「へぇ・・・銀ちゃんが料理?できるんだ??」

「そりゃぁ一人暮らししてた身だろ、粥くらいなら作れるって」




立ち上がって台所の方へ向かおうとする銀時に


あ・・・

と言葉を付け足した。


「甘いお粥だけはやめてね」

「え?!砂糖入れないでどうやって味付けするんデスカ!?」

「・・・・・・・・・・やっぱ、食べたくない・・・・・」





いつもは料理もしない人が
一生懸命になってくれる事も嬉しいけれど

何より心配してくれる事が嬉しいんだ。


何処かで

繋がってるのかなって

愛されているのかな・・・・って

自惚れちゃうじゃない。







何よりも
貴方への愛を再確認した




風邪も悪くないのかもしれない









風邪の熱と

恋の熱は紙一重??
















END

(うわ!駄文ですいません!!!)













風邪風邪風邪風邪愛風邪風邪風邪風邪愛風邪風邪風邪風邪愛風邪風邪風邪風邪愛風邪風邪風邪風邪愛風邪風邪風邪風邪愛


あわわ。わかりづらい夢かいてすいません!!!!

コンセプトとして


いるはずのない銀時がいる。
せっせと介抱までしちゃう

面倒見のいい銀さん

というものでした



何だか甘えたくなってしまう人だと思います。







2006/02/11
yuki.kiryo