君がどんなことを考えていたかとか
君がどうしたかったかとか
そんなことは関係なしに。
俺がそうしたかったんだろうな。
ただ・・・
ただ君が
本当に
心から欲しかったんだ。
◇酒興負(シュキョウフ)◇
この日は最低な日で
しばらくぶりに来た仕事で浮かれすぎた俺は
すっかり
あいつとの
との約束を忘れてしまっていた。
「今日は一緒に買い物に行こうね」
そう可愛く笑ったあいつに心底喜んだはずの俺だった。
でも頭はさ
もう仕事のギャラで何かを買ってやりたいなとか
どこかに食事に行きたいとかそんなのばっかりで・・・・
まぁのことで頭がいっぱいだったのに
その妄想に感けて本物の彼女を蔑ろにしてしまった・・・・
俺ってなんて馬鹿なんだろうな
あぁ、まぁ知ってんだけどよ。
これほど馬鹿だとは思わなかったんだよ…ホント
「え?別に平気だよ?あの後偶然会った沖田さんと買い物に行ったんだぁ♪」
ニコニコしながら言ったのだろう。明るく笑うの声が
電話越しに俺の鼓膜にぶち刺さった。
すっげー音立ててさ。
なに?何かのテロ??とか思ったね。
もう、なんつーの?真っ白になったみたいな感じでさ
電話切った後は丸っきり憔悴。
酒でも飲まねーとやってられねぇよとか思って・・・・
いつもの橋の下の屋台で愚痴を肴に酒を飲み続けたんだ。
しかもさー
今日手に入った大事な金だってわかってたのにな。
ベロベロになるまで飲むにはそれなりにわけがあった。
あいつは
には未だに掴めない所があるんだよ。
出会ってから随分たって
友達というには足らないくらい仲がいい
家計が苦しいとき助けに来てくれたり
俺も何度もの家にあそびに行ったり
なんかもう一緒にいるのが当たり前の仲なんだけど
でも
付き合ってるわけじゃない
に男がいないのは知ってる
狙ってるやつ等は山ほどいるけどよ
なんとか邪魔したりさ・・・・
でも。
は
誰にでも優しいし
なんだか平等な人付き合いをしているように見える
俺も
やっぱ
俺もその中の一人なの?
深夜・・・・
一時も越えた頃の事だった。
バンバンと戸を叩く音が響く。
誰だろうこんな夜更けに・・・・・
は床から出ると薄い肩がけを持って玄関へ向かった。
「・・・・・誰????」
音もなく静まり返る部屋の中にの小さな声が響いた。
それにピクンと反応するかのように揺れる出窓。
「〜ぃ?俺・・・・銀さんですぅ」
明らかに酔っているであろう客人には一つ溜息をついた。
「銀ちゃん?今何時だと思ってるの???」
もう・・・・といいながら戸の鍵を空け客人を迎え入れる。
「水・・・・水を一杯いただけないでしょーか。」
「はいはい。どうぞ」
項垂れた様子に、紅潮した顔
漂う酒気によほど飲んだだろうことが覗えた。
そのまま銀時は何事もないようにそして慣れた足取りで部屋に上がりこむ。
少しふらりとして壁に手をついたと思うとふと横の部屋が気になった。
いつもは上がると客間に入るのだが。
夜更け、唯一明かりがともっていた一室に自然と目が向かう。
綺麗に敷かれた布団と簡素に並べられた小さな箪笥が
小さな明かりに照らされている。
が寝室にしているだろう部屋の前で銀時は足を止めた。
その後ろからが
「今水持ってくるからね」
と台所へ向かい抜いていった。
酔ってボーっとしているとでも思ったのだろうか。
その背中を見ながら銀時はの寝室へと入っていった。
女の匂いがする。
香でも炊いているかのような甘美なその香りに銀時は
虚ろとなりそうだった。
何か特別なものがおいてあるわけではない。
極普通の部屋に極普通の家具
言い換えれば女らしくなく簡素であるはずのその風景が銀時には酷く魅力的に見える。
何だか部屋までもが彼女の人間味を表し、
其れ以上に自分との関係を表すようで
滑稽なはずなのに
それが憎らしくもあるはずなのに
酷くイトオシイ。
箪笥の横には二つの紙袋が並べられていた。
袋には今日と共に出かける筈だった店のロゴが入っている。
中身は何だろうか。
気になって中を覗き込んだ時後ろからに声をかけられた。
「はい。お水」
「・・・・・・サンキュ」
ゴクゴクト喉音を鳴らし一気に水を流し込んだ。
少し頭が冷えるのを銀時自身が感じ取ることができた。
不思議そうに見つめるに銀時はふ・・・と笑う。
「中見てもいーい?」
「え?・・・・別にいいけど」
どうして?
という言葉を遮りながら銀時は袋の中身を乱暴に取り出した。
中から出てきたのは真っ赤な帯締め。
にはに似合わねーな
銀時ははっきりとそう思ったが口には出さなかった。
じっとする銀時にどうしたものかと見つめる
あぁ・・・
見るんじゃなかった
「楽しかった?買い物」
「え・・・?うん・・・。」
「沖田と一緒だったんだもんねぇ」
「・・・・・・銀ちゃん?」
「約束忘れる俺なんかよりずっといいもんなぁ」
「ねぇ、どうしたの??」
不安そうな顔で
少しビクビクと脅えるかのような顔
そんなに俺は恐い顔してた???
「この帯だってが選んだんじゃねぇだろ??沖田に買ってもらったんだろ?」
「それは・・・・・」
「否定しないんだ」
「いらないっていったんだけど・・・・沖田さんが・・・」
「アイツ俺より稼いでるモンなァ?その後うまい飯でも食わせてもらえたろ?」
「・・・・・・・銀ちゃん・・・」
「で、その後ホテルにでも行った?どうだった?」
「・・・・・!!」
酷い言葉を吐いてるのは解ってた
そんなことをして
君を傷つけることくらい
解ってたのに
ねぇ、そんなに俺のこと嫌い?
勢いよくを押し倒し布団の上に組み敷くと
は驚いた顔をして
「酷い。。。」
と
小さく言葉を漏らした。
暴れ逃げようとするを力尽くで押し込める。
さっきまで綺麗だった布団は一瞬にして乱れた。
尚も暴れるの上に跨ると銀時は不適に笑みを漏らす。
「抵抗なんてしちゃって・・・・・もっと酷くなるよ?」
脅しに近いその言葉に
愛とか
想いとか
そんな生易しい言葉は響かない。
両腕をしっかりと押さえつけ
ちゅっと触れるだけのキスをした。
そのままもう一度
今度は離さぬ位執拗に強く唇を覆う。
強く吸い上げては角度を変え
時にの息が漏れるまで激しく求めた。
左手はそのままに、右手はの寝巻きに手をかける。
薄い生地の上から体の稜線をなぞりゆっくりと上下を辿る。
その手が腰にまで達すると銀時は帯紐をゆっくりと引っ張り解くと
胸元の間に手を忍ばせた。
柔らかな感触に自然と手が誘われる。
そのまま撫でるようにの左胸を揉みしだいた。
尚も口は覆われたままで
更に銀時は深くまで己の舌を忍び込ませた。
歯列をなぞり、そのままの舌を捉えて更に舌を動き回らせる。
「んぅ・・・ふ・・・」
息は荒くなり紅潮してくるの頬が官能的で
もっと奥までと銀時の欲は掻き立てられる。
そのまま服を剥ぎ、下着に手をかける。
己の体をの体に重ねるように体制を変えるとゆっくり唇を離した。
「はぁ・・・はぁ・・・・」
整わない息に力の抜けたの体
もう然程抵抗できないだろうと踏んだ銀時は左の腕も解放し
の体を愛撫する。
胸の突起を弄びながら
唇を首から鎖骨の間に幾度も行き交わせる。
赤く痕を付けながら時に舌で何度も執拗に舐めた。
そのまま右手は下着を剥ぎ秘部に刺激を与えた。
より分け縦に筋を描いたかと思うと、突起に人差し指を擦り付ける。
「あぁっ・・・・いやぁ・・・・・っ!」
甘く声が上がるところを何度も何度も撫でるうちに
秘部周辺は愛液に塗れ熱を持っていく。
自分の愛撫にそんなに感じられると嬉しくてたまらなくなる。
銀時はそのまま指を中に押し入れた。
「は・・・狭・・・今日シテ来なかったの?」
「はぁ・・・ああ。。。シテ・・なん・・か・」
ずぶずぶと中に進入してくる指には身を捩じらせた
「あ・・・はぁっ・・だめぇ・・・」
足を開かせて二本入れ三本にするとどんどん秘部から粘液が溢れ出る。
わざと音を立てるように指を動かし内壁を抉った。
何度も何度も刺激を受け
の体が揺れる
「・・・・・あぁん。。やぁ・・・・イッちゃ・・・」
「駄目だよ、。まだイかせない・・・・」
ゆっくり指を抜き取り、べとべとに濡れた指を舐め取った。
心底いとおしそうに
ひくひくとする秘部を視姦し続けるとは嫌がり
足を閉じようとする。
その足を更に押し広げられると更に秘部がはっきりと捉えられた。
「・・・・もっとちょーだい?」
「!!」
そのまま舌を秘部に這わせの愛液を舐め取っていく
「あ・・・いやぁぁ。はぁん・・・ああっ・・・・」
甘い声に誘われるように更に奥まで舌を注ぎ込む。
そのまま舐め取りながら舌を固くして刺激を続ける。
鼻先に突起がぶつかり顔を埋められるほどに
恥ずかしさと快感とが交差して押し寄せてくる。
も限界だった。
大きく体を退けぞらし、甘美な声と共に絶頂を迎える。
秘部の締め付けから銀時は顔を離し舌なめずりをした。
「駄目じゃん・・・俺といっしょにイかなきゃ」
息を切らし目を瞑るの上に再び覆いかぶさると
銀時は己の欲望を取り出しの中に埋めた。
「はぁん・・・い・・・・いたぁ・・い・・・」
まだイッたばかりで狭い膣内に一気に埋められ
激痛を覚える。
内壁が破れそうな位の勢いで銀時に身を寄せられているようだった。
ぐいぐいと尚も止まることなく入り込んでくる異物を
は必死になって受け入れようとしていた。
腕を銀時の首に回し力強く引き寄せる。
入ってくるにつれその力は強まりお互いの体は密接した。
「はぁっ・・・はぁ・・・・・・すっごく気持ちイイ・・・」
「銀・・・・ちゃん・・・・はあ・・・んぅ・」
もう一度深くキスをすると銀時は体を上下に律動し始める。
その動きに沿って抜き差しされる秘部からは厭らしく水音が響いた。
熱をもった体がぶつかる度に
君への想いも昂って
もっと
深く深く繋がり
もっと
甘く甘く沈めたい
想いが強すぎて
今目の前で起こっていることが夢みたいだ
その涙は何?
嬉しい?
気持ちいい?
悲しい?
愚かしい?
憎しみでしかない?
想いを巡らせるほどに
悲しくなって
辛くなって
君がよりイトオシクナッテ
律動を早め
君の顔を凝視できないようにした。
「銀・・・・ちゃ・・・あぁ。。。ああん・・・」
漏れる甘美な言葉は俺だけのものにして
もっともっと
俺だけの、になって
「・・・イきそっ・・・・」
「・・・・はあっ・・・ああ・・・」
より抱きしめあって
もっと重ねて
アナタに愛されたい
「-----------------------」
すやすやと横で眠るの乱れた髪をそっと掻きあげる。
涙に塗れた痕を指で辿ると「ん・・・」と小さくの体が揺れた。
後悔の念がないわけではない
しかし嬉しくないといえば大嘘で
もっともっと愛したくなる
もっともっと求めたくなる
御願い
もう俺以外の男と買い物になんて行かないで
もう俺以外の男を見ないで
一生懸命働くし
約束だって絶対に守るから
幸せにすると約束もするから
酒のせいだとか
嫉妬深いとか
一時の情事だとか
絶対に言わないで
俺ができることはなんでもするよ
だから
俺がしたいってことも
解っていて
俺に幻滅してもいいから
傍に居てくれよ
「やっぱ今日は最低な日だったのかもしれねぇなぁ」
天井を見つめながら
眠りに落ちる前に一言呟いた。
この後
どうるかなんて
解ったモンじゃねーケド
離すつもりなんて
微塵もないから
END
2006/10/22
yuki.kiryo
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懺悔文
久しぶりの更新です。
何ヶ月も前に止まっていた小説を書き始めました。
なんて言うか・・・・
アンケとかで銀時リク少ないくせに!!
一番裏が描きやすいのが銀さんなんです・・・・。
スイマセン。高杉とか書きたいんですけどね。
しかも裏のネタがいっつも半強姦って・・・・
欲求不満なんでしょうか、私。
春からずっと更新できていなくて
何で更新できるんだろう。。。とか思ってたら
秋とか冬に人恋しくなるからなんですね!!!
自分が潤ってないからか!?ラブラブな
裏が書けない気がする・・・・・。
でも書くぞ!!まだスランプですけど!(´∀`)
なんか性的要素の簡素さが自分でも笑える。
書かないと鈍るな・・・。
ココまで読んで下さった
様
本当にありがとうございました!!!!
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